血糖測定、ここまで進化してたんですね!
今では、かざすだけ。いや、かざす必要すらなくなってきています。
こんにちは。
あなたは自己血糖測定をされていますか?
わたしが糖尿病といわれた頃の血糖測定器は、採血してから血糖測定に20秒程度かかっていました。ピッと鳴って、数字が出るまでの数十秒で、食事の準備をしていた記憶があります。
しばらくその古いタイプのものを使用したのですが、いつの間にか5秒くらいで測定結果が出るようになって、それに変えたときに『今どきの血糖測定器はすごい!』と感動したのを覚えています。
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そして次に登場したのがフリースタイルリブレなどの持続血糖測定器で、指に針を刺さなくても、センサーに『かざすだけ』で血糖がわかるデバイスです。いちど留置してしまえば、その後は痛みもなく測定でき、データもグラフで残る。これまた『すげえ!』と。
当時はインスリンの使用回数が多くないと使用できない・・・などありましたが、現在は1日1回でもインスリンを使用していればどのタイプの糖尿病の方でも保険で使用できます。また、アマゾンや楽天などのサイトでも簡単に買えるようになっています。
そして今はというと・・・最近では、『かざす』ことすらしなくていい時代に突入しています。
たとえばフリースタイルリブレ2や、Dexcom G7では、センサーが自動で血糖データをスマホに送ってくれて、アラートも出してくれるし、遠方の家族と共有もできる。もう『測る』という感覚が薄れてきて、しまいには『スマホ開くのすら面倒』、というフェーズにきています。
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――ここまで進化した血糖マネジメント。 でも、その便利さを知らずに、あるいは知っていても届かずに、いまも昔ながらの測定方法にとどまっている方が少なくありません。
その違いは、本人の努力や知識の差ではなく、実は『主治医がその選択肢を提示したかどうか』にかかっている場合が多いんです。つまり、どれだけ技術が進歩しても、それを『使っていいですよ』と差し出してくれる人がいなければ、永遠に手が届かない。
血糖測定の世界は、確実に便利になっています。 でも、全員がその恩恵に預かれているわけではない。
25年、血糖とともに生きてきたからこそ思います。 この進化をただの『すごさ』として終わらせず、必要な人にきちんと届くようにしていく。 それが、これからの医療者に求められる『ひとこと』なんじゃないかと思います!
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