【日本刀】インスリン注射針の先を拡大すると?
こんにちは。
皆様は、日本で使われるインスリンの注射針についてご存知ですか?
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つい数十年前まで、インスリンは今のペン型ではなく、薬瓶に入った液を注射器で吸い上げ、今よりずっと太い針でお腹に打っていました。インスリンを使っている方のお腹は、生傷や青あざが絶えなかったといいます。
そんな時代に、『痛くない注射針』の開発が進みました。現在最も細いのはテルモ株式会社と下町の町工場・岡野工業が共同開発した『ナノパスニードル®』で、34G(0.18mm)という驚くべき細さです。
皮膚の痛点は1平方ミリに2つあるとされますので、細い針ほど、痛点を避けられる可能性が高くなります。
これまでの注射針は、長らく「金属管を斜めにカットする」加工が施されていましたが、ナノパスはステンレスの板金を限界まで薄く加工し、それをクルリと巻くことで管状にするという逆転の発想で最も細い針の開発に成功しました。
また、針先も工夫が見られており、針先というよりは上記のように「刃先」と呼べるような日本刀のような構造になっており、細くてもきちんと体に刺さるような工夫が見られます。メーカーHPの説明によると、「突き刺すのではなく、小さく切る」という記載があり、なんだかカッコいいですね。
ちなみに、世界大手BD社の『マイクロファイン®』は32G(0.23mm)、もっとも太いタイプは30G(0.30mm)です。昔から太い針で慣れていた方に細い針を渡したら「刺した気がしない」と言われたこともあり、あえてこういった太めのインスリン注射針を使用することはあります。
P.S. 皆様はどのタイプの注射針を使用されていますか?
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