『健口生活』でナイスコントロール

糖尿病の「第6の合併症」として注目されている歯周病。歯周病をよくすると血糖マネジメントが改善することが知られています。
おだQ 2025.08.06
誰でも

こんにちは。

皆様は、糖尿病と歯の関係に関してはご存じでしょうか?じつは、歯周病は神経・眼・腎臓そして脳卒中・心筋梗塞についで糖尿病の「第6の合併症」とも呼ばれていて、かなり注目されています。

たとえば2型糖尿病がある方は、そうでない方に比べて歯周病の発症率が2.6倍になるともいわれています。これは、糖尿病があると免疫の働きが弱まり、歯ぐきに感染しやすくなるためです。HbA1cが6.5%を超えてくると、歯周病のリスクも明らかに高まりますので注意が必要です。

さらに厄介なのは、歯周病があると血糖値が下がりにくくなるという点です。

つまり・・・糖尿病があると歯周病が悪化しやすくなり、歯周病があると糖尿病も悪化しやすくなることが知られています。実際、歯周病を治療することでHbA1cが平均で0.5%ほど改善すると報告されています。

さて、歯周病の症状としては、
〇歯ぐきが腫れやすい、
〇歯磨きのときに出血する、
〇口臭が気になる、
〇歯がぐらつく……などがありますが、糖尿病と同じく、自覚症状が出るころにはかなり進行していることも多いですから、まずは定期的に歯科を受診して診てもらうことが重要ですね。

P.S. 筆者は3か月ごと歯科でクリーニングを受けています。
  皆様はかかりつけの歯医者さんはいますか?

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